「珍しいな、ケンカかぁ?」 ゲンちゃんの声で立ちすくんだままのアキトは我に帰り、カウンターに歩み寄る。 「あ、いやケンカっつうか。……どうかな?」 「らしくねぇなぁ。やっと見つけた相棒だろ?」 「まあ、そうなんだけどね。まだ甘かったわ、俺。 アイツのこと解ったつもりでいたんだ。ちょっと反省」 「どうせ、誤解だろが? 早く仲直りしろよ」 煙草の煙を吹き付けるように云ったゲンちゃんに「ああ」と力なく答えて、スタジオに残したハルタの元へ戻った。