振り向き様にアキトが冷ややかに皮肉を込めた声で“俺の”と“だけ”と云う部分にだけ力を込める。 「ナオヤの為じゃねぇ。俺のバンドの唄を唄う喉の為だけ」 その皮肉が通じているのか、いないのか…… 「あああぁアッキーぃぃ、愛してる〜」 「男に抱きつかれても、愛されても、ちっとも嬉しくねぇんだよっ」 棒立ちのアキトにしがみつくように抱きついたナオヤにため息を吐くハルタ。