「…嘘つき。」 「え?」 「昨日…駅の近くのショッピングモール行ってたじゃん。…女の子と。」 「恵、お前…」 「昨日竜の跡着いて行ったよ。」 あたしは竜の目を見た。 竜は 目を反らした。 そう、ばつが悪そうに やっぱり…そういう事だったんだ… あの子は… 竜の… あたしはそれでも竜を見た。 もう意味ないけど。 すると朋佳が言った。 「あんた最低だよ。」 竜は朋佳の方を見なかった。 「恵はね、あんたのこと信じてたんだよ。竜君はそんな事しないって。」