君がいた部屋~二階階段前倉庫~



暫くそこに立ち尽くした。


何なの彼奴!


あたしは腹が立った。


だが、同時に驚いた。


彼奴の態度は確かに最悪だった。


でも今まで初対面の相手にこんなに腹を立てた事があっただろうか?


『―キーンコーンカーンコーン―』


チャイムと共にあたしは我に返った。


フラスコ…とって来てない。


あたしはどうしたらいいか分からなくなった。


とりあえず、教室に帰る事にした。