君がいた部屋~二階階段前倉庫~



「マジで辛くなったら言えよ。俺ん家だったらいつでも泊めてやるから。」


「翔太…」


「本当は今すぐ家に引っ張ってでも連れて来たいんだからな。絶対無理すんなよ。」


「ありがとう。でも本当に大丈夫だから。慣れてるし。」


「だから心配なんだよ。そんなのに慣れるバカ何処にいてるんだよ!」


「ご免ね。でもあたしいけるから。じゃあ切るね。バイバイ。」


あたしはそう言って電話を切った。


翔太と付き合って良かった。


あたしが一馬の事話した時、翔太は、


「そのおっさんぶっ殺してやる!!!」


って言って本当に一馬を殴りに行こうとした。


あたしが頑張って止めなかったら、翔太の顔には痣が出来ていたに違いない。


もし一馬が今まで以上に暴力をふるうようになったら、翔太は本当にあたしを連れ出すだろう。