君がいた部屋~二階階段前倉庫~



あたしは学校に着いて暫く桜を待った。


この前とは違い、希望しかなかった。


そうやって待っていると、


「桜!」


桜がこちらに向かって歩いて来る。


桜は1人だった。


「どしたの桜?」


あたしが尋ねると、桜は1枚のハンカチをあたしに押し付けた。


「返すの忘れてた。もう忘れてたかもしれないけど。じゃあ。」


桜はそれだけ言うとさっさと背中を見せて歩きただす。