君がいた部屋~二階階段前倉庫~



翌日の夕方だった。


日は落ちかけ、半分は地平線の向こうに沈んでいる。


あたしは取り込んだ洗濯物をたたんでいた。


すると


「プルルルルルー」


電話がなった。


あたしは洗濯物から離れて受話器を取った。


「もしもし?」


「もしもし、三神さんのお宅ですか?」


あたしは驚きの余り受話器を落としかけた。


桜!


桜からの電話!!


「桜!」


「美羽…」


あたしは涙を流しそうになった。


桜があたしの名前を呼んだ。


最後にこの言葉を聞いたのはいつだっただろう?


あたしは嬉しい気持ちを隠す事が出来なかった。