君がいた部屋~二階階段前倉庫~



「あたし、桜に言わないといけない事がある。」


そう、言わないといけない大切な事。


この前からずっと言えずにもどかしかった。

もしかしたら、もっと前から言いたかったのかもしれない。


「だから?」


「放課後屋上来て。」


「あたしのことハメるつもり?」


「違うよ。」


「じゃあ何で?」


「言わないといけない事があるの。だから放課後来て。」


その時―


ガラッ


教室のドアが開いた。


あたしは時計を見た。


もうそろそろ皆が来る時間だった。


あたしと桜の会話は中断を余儀なくされた。


桜は来てくれるだろうか?


来るなんて保障はどこにもない。


むしろ来ない可能性の方が高い。


だけど


桜は来てくれる


あたしは信じる事にした。


桜はきっと来る。


ううん、


絶対来る。


だって…


桜だもん