君がいた部屋~二階階段前倉庫~



「いいよ。」


あたしは陽介君のこと嫌いじゃない。


むしろ気が合うし、リスカの事分かってくれてる。


それに、


あたしには今彼が必要だった。


竜…


あたしは竜が好きだ。


でも、やっぱり竜のことは好きになれない。


だから竜を忘れさせてくれそうな人があたしには必要だった。


そう、陽介君みたいな人。


「マジで、俺なんかでいいの?」


「うん。」


「三神さん…美羽って呼んでいい?」


「いいよ。」


「ありがとう。美羽…俺、大事にするから。」


「うん。」


「愛してる。」


陽介君は後ろからあたしを抱き締めた。


暖かかった。


この温もりならあたしの中から竜を消してくれる


そう思った。