君がいた部屋~二階階段前倉庫~



「笑顔がすっごいキラキラしてたから。」


「何それ?」


「あたしに話しかけて来た時にさ、凄い良い顔してたの。それで、陽って字の似合う人だなぁって。」


「俺はこの名前嫌いだな。全然あってない。」


「あってるよ。」


「全然。俺は陽なんて明るい字は合わないよ。結構ネガティブだし。」


「そうだね。」


「は?」


「陽介君は確かにポジティブとは言えないね。だってそんな人は切ったりしないもん。」


「そうだな。」


「うん。」


あたしは話ながら自分の本性も見ているような気がした。


ネガティブで暗くて…


「あたしと陽介君って似てるよね。」


「俺も今同じ事思った。」


「なんかいい友達になれそう。」


「俺も。今まで友達って呼べる程のダチっていなかったけど。三神さんとはなれる気がする。」


「また会ってよ。」


「明日暇?」


「明日はちょっと、一馬が、一馬ってさっき言ってた叔父ね、帰ってくるの速いって言ってたから。明後日なら。」


「じゃあ明後日。またインターホンの所で待ってる。」


「うん。」


あたし達はそうやって別れた。


まさかこの事が、またあたしへのイジメのネタになるとは露とは知らずに。