どんどん冷たくなる体。スノーの体は硬くなって……現実を思い知る。 もう……二度とこの目は開かない。 二度とこの足で歩み寄って来ないんだ。 毛布にくるんで小さな箱にスノーを入れて車を走らせた。 和人がどこに連れていくのか分からなかったけど 私は黙って助手席に座って、スノーの亡骸が入った箱を膝にのせて離さなかった。