本当に記念日になったね。 まさか初めてのクリスマスデートでプロポーズされるなんて思ってもみなかった。 「和人ごめ……私プレゼント準備してない……」 「いいよ。くれるなら左手の薬指の権利だけちょうだい。俺以外から贈られた指輪はつけないで」 そんなの…… 当たり前じゃん…… 「和人以外は受け付けないよ……」 17歳のクリスマスは 幸せな未来を約束した日。 イルミネーションの光のように暖かな未来が輝いて見えた。