「ハンバーグ美味しい。サクラ、うまいじゃん」


「良かったぁ! また作るね」



ケーキもおいしいって言ってくれたし。これからも、もっとお料理も頑張ろう。



――で。


肝心のサプライズの誕生日プレゼントのストラップ。



ありきたりに手渡しじゃつまんなくて、和人がトイレに言ってる間にベッドの下に置いてみた。


私の誕生日プレゼントを隠していた場所と同じところに。



いつ気付くかな?
ビックリするかな?



床に埃なんてないし、和人は綺麗好き。だから掃除中に、見つけてすぐに連絡がくると思っていたのに。



電話がきても、その話題は全くなし。



「隠し場所、失敗したかなぁ」



だけど翌週の日曜日。


和人のマンションに行ってこっそりベッドの下を覗いたらプレゼントはなくなっていた。



「あれ? 気付いてる?」



リビングにいる和人を見ても首をかしげてくるだけ。



「どうした?」


「なんでもない……」