オレさ……と深町京悟が言葉を続ける。 「鍵が手に入ったら……なんか変われるのかな……って、ずっとそんなこと考えてたんだ」 「深町……」 「て、オレ、何意味不明なこと言ってんだろ。 今の忘れて……」 照れてるのかな。 恥ずかしそうに口元を手で隠す。 うん。 今日、あたしも楽しかったよ。 そして、もうすぐ離れてしまうって考えるとちょぴり寂しい。 もしも、あたしが素直な女の子なら、きっとそんな言葉が口から出たと思う。