童話だけでなく、他の本まで引きずられて、本棚から落ちそうになる。 慌てて手を差し出してみたものの、キャッチするなんて到底無理で。 バサバサと音を立て、10冊ぐらいの本が一気に落下してしまった。 「うわっ……やばっ」 慌ててしゃがみこむ。 「えーと。これ、どこにあったっけ? どの順番で並んでたかな?」 背表紙の分類ラベルで並び順はわかるはず。 そう思って、とりあえず落ちた本のうちの1冊を手にして背表紙を確認しようとしたその時。