やがてフェンスの際までくると、深町京悟はずるずるとその場に座り込んだ。 一方、あたしは立ったままフェンス越しに外を眺める。 校庭からキャーキャーと楽しげな声が聞こえてきて、ふいに目線を下に向けた。 「あ……あれって。 アリスの迷路だ」 そういえば、さっきアリスが言ってたっけ。 校庭で巨大迷路をやるって。 あたしの声を聞いて、深町京悟は一瞬だけ迷路を見下ろしたけれど、 まったく興味がないのか、すぐに顔を背けた。