2LDKのお姫様


10分後……



『朝ですよ……』



今度の彼女の態度は少し違う。



淡い光が差し込むリビングは、手狭なマンションの一室にしては少し広く



その窓際にはソファーが置いてあって、今やそこは、ある人の住みかになっている。



「…………zzz」



エプロンを身に着けた彼女はその幸せそうな寝顔を見つめながら、



ソファーの端に腰掛け、小さく息をはいた。