2LDKのお姫様



そう言えば



一応、良い意味で騒がしいあの二人の姿がない。



『あぁ………』



どうやら二人は留守らしく



ホノカはデート



しゅいろは実家から呼び出されたらしい。



「……ふーん……」



というコトは



シオリと大は二人きり。



『……せっかく来たんだから、お昼一緒に食べる………?///』



顔を桃色に染め、ポリポリと頬を薬指で擦る。



「……うん……」



彼はニコリと微笑んだ。



「じゃあ何か手伝おうか?」



現在



午前10時。



ピヨピヨと木々に止まる小鳥たちのハミングが



なんだか懐かしくて



心地よい。



『じゃあ……しゅいろとホノカの部屋の掃除。手伝って』



手を合わせて頼む彼女の姿は、可愛い。 



「よし!。オレ、頑張るよ」



案外



彼も単純な所が多い。