2LDKのお姫様

「………はぁぁ」



言われたがままに帰ってはみたが、どうも心配である。


…………………………


その頃、2LDKでは……


「シオリ。もう一回ちゃんと話してみなさいよ」


ホノカは奥の部屋へ向かい、ベッドに潜ったシオリに話しかけていた。


『だから、本当は私のコトなんて遊びに考えてたのよ。あの人は』


「何か証拠はあったの」


『手作りの食べ物があったし、キッチンも使ってて、何だか慣れてるみたいだし……』


「それに……他には」


『あと、香水。大くんこの前お店で香水買ってて、その匂いがしたの』


「うん………」


『それも嬉しそうに選んでて、私のコトもその時はほったらかしで』


「まあ、シオリがここまで他人に感情的になるのは初めてね」


『だって……』