2LDKのお姫様

頭を抱える大。


「『一生顔を見せないで』だそうです」


「なんかだんだん機嫌悪くなって無い、ちゃんと話してるんだよね」


「はい、今の伝えて」



「え……」


…………………………


「シオリ先生、「なんかだんだん機嫌悪くなって無い、ちゃんと話してるんだよね」だって」



『……もう消えてくださる』


……………………………


「『死刑』だそうです」


「ちょっと、ホノカ先輩」


まったく、この二人はやっかいである。


何か喋ればネタにされる。


「オレ。行きます」


立ち上がる。


「いや、やめな大くん」


ホノカが手を止める。


「ここは私たちがやっておくから。とりあえず大くんは帰ってなさい。時間が来たら連絡するから」


「大丈夫なんでしょうね」


怪しい。


「大丈夫よ。シオリマスターだから、私は」