2LDKのお姫様

思い込みが激しいのは知っていた。しかし……



「ああ………」


どういう顔で彼女を見れば良いのだろうか。


「…………はぁぁ」


と薬指だけを折り曲げ彼女の方を見る。


なんだか今にも噛み付かれそうな雰囲気だ。


まるで俺に彼女の性格が移されてしまったような。


「何かあったの」


「シオリ先生、凄く怒ってるよ」


しゅいろが机をバンッと叩いた。


しかし、シオリは未だ満遍ない笑みを浮かべている。


「何、怒ってるの、笑ってるの」


ホノカはこの妙な、レア状況に興味津々だ。


「いや、だから誤解が……」


大はしきりに説明する。


「でも、事実、部屋に女を入れたんだよね」


「だからあの人は同級生で」


「じゃあ聞くけど、1人暮らしの若きロ男子の家にミニスカートをはいた綺麗な女が入ってて「何でもありません」って、信じる方がおかしいわよ」


何故エロが付くかが解らない。



「なになに、修羅場」


「まあ、とりあえずシオリ先生は物凄く怒って聞く耳は持たないらしいから……とりあえず私が代弁してあげるわ」


「さ、早く何か懺悔をしなさい」