2LDKのお姫様

そして女の人はこっちへ歩いてきた。


本当に綺麗な顔をしていて、身長は自分と同じくらいだが、自分はジーンズにブラウスとラフな格好だったが、彼女は凄くオシャレだった。


そして……


「あれ、シオリさん」


と、大に会うのだった。


…………………………………


とりあえず中に入る。


「ちょっと散らかってるから待ってて」


そう言って大は辺りを片付けた。


リビングへ行くとテーブルの上にお茶と箱に入ったケーキがあり、手作りのサンドイッチが側に置いてあった。


「さっきの人がね持って来たんだけど、オレ甘いのダメだから」


とシオリの近くにあるテーブルに置く。


『手作り……なの』


「うん。だから捨てるのは勿体ないし、あの二人に持って帰って良いよ」


シオリは手にコンビニの袋を持っていて、なんだかそんな自分が惨めだった。


『優しい人なんだね』