2LDKのお姫様

『何でそうなるのよ』



背の高い女の子などこの中には1人しかいない。



「だって仕方ないでしょ。大くんがねぇ」



とウィンクする。



とてつもなく怖いウィンクだ。



「解りましたよ」



渋々、いや無条件降伏。



「別に大した理由じゃ無いんですよ……」



笑いながら照れる。



シオリも少し気になっていた。



「いやあのですね」



なんだか照れるなと言いながら頭をかく姿は、なんだか面倒くさい奴だなと3人、実はシオリも思っていた。



「いやあんまり気にしないんですけど、小さい頃から医者とか母親によく言われてて」



自棄にじらすな、と3人は思った。