2LDKのお姫様

『もう騙されないわよ』



「いや、まあね。」



シオリは少し嬉しそうな顔をしていたが、すぐに立て直しを図る。



『大くん。美味しく無かったら食べなくて良いからね』



「ホント、大くんには優しいんだから……」



『何よ』



「なんでもないでーす」



焼肉パーティーはどんどん盛り上がっていく。



「…………、」



大はどんどん焼かれていく肉を眺めながら野菜を食べた。



「で、本当はなんで肉食べないんだ……」



「いや……別に」



「怪しいな……もしかして、何か過去に恥ずかしい思い出とかあるんじゃない。元カノとかさ」



「いや無いですよ」



ホノカのいびりはしつこいので有名だ。



「よーし。じゃあ王様ゲームをしよう」



またホノカの悪知恵が働く。



「やろうやろう」



しゅいろもすぐに勢い付く。



「王様ゲームなんだから王様の命令は絶対だからね」



「例えば……〜番と〜番の人が一緒にお風呂に入るとか」



「この中で一番背の高い女の子は裸になるとか」