2LDKのお姫様

飲み会は金曜日の夜に行われた。シオリとは未だ付き合い初めて一年くらいしか経っていなかった。

その頃の2人は、未だやっと初めて肌を重ねて、その後数回くらいベッドを軋ませた程度の、ホヤホヤな関係だったりした。

その為か、週末はとにかく彼女が恋しくなる時期であり、特殊なゴム製品ばかりを買って帰るのが常であった。若気のいたりである。

その為、金曜日の夜は彼女が部屋に来る手はずになっており、仮に飲み会が入っても、必ず一次会で帰っていた。

だが、そんな問題児の出現で、その日の飲み会では、一次会で帰ることが出来なかった。

後輩の胸が大きく、少し変な感情というか、妄想、憧れを抱いていたことは、彼女には内緒である。