香坂のカフェを出たときは、もうすでに夕日はほどんど沈んでいた。
あたりは薄暗くなり、繁華街から離れたこの辺りには人も疎らである。
バス停の前の時計を見ると、短い針が6と7の間に止まっていた。
「あと一時間半……」
シオリは8時にバイトをあがるらしい。いつも10時くらいに帰ってくるのは本屋に寄ったり、買い物してきたり……
迷惑のかからない夜だけ、いろいろと自分の時間に使っているのだ。
香坂のカフェがある八丁目から、シオリがいる三丁目までは、今の時間なら車で約30分かかる。
「着くのは7時過ぎかな」
もう小腹も空いていない。
大はとりあえず車を取りにアパートまで帰ることにした。
アパートまで歩いて20分ほどかかる。ちょうど良い頃合いだろう。
夜はやはり寒い。
大はいったんアパートに戻ると、部屋から持ち出してきたカイロと熱い珈琲をいれたステンレスカップを片手に車に乗り込む。
7時25分。
「ちょうど良いな」
そして少し霧がかる薄暗い街へ、すべるように出ていった。
あたりは薄暗くなり、繁華街から離れたこの辺りには人も疎らである。
バス停の前の時計を見ると、短い針が6と7の間に止まっていた。
「あと一時間半……」
シオリは8時にバイトをあがるらしい。いつも10時くらいに帰ってくるのは本屋に寄ったり、買い物してきたり……
迷惑のかからない夜だけ、いろいろと自分の時間に使っているのだ。
香坂のカフェがある八丁目から、シオリがいる三丁目までは、今の時間なら車で約30分かかる。
「着くのは7時過ぎかな」
もう小腹も空いていない。
大はとりあえず車を取りにアパートまで帰ることにした。
アパートまで歩いて20分ほどかかる。ちょうど良い頃合いだろう。
夜はやはり寒い。
大はいったんアパートに戻ると、部屋から持ち出してきたカイロと熱い珈琲をいれたステンレスカップを片手に車に乗り込む。
7時25分。
「ちょうど良いな」
そして少し霧がかる薄暗い街へ、すべるように出ていった。



