2LDKのお姫様


彼は出ていった。



『………はぁ………』



少し悲しそうな表情をする彼女。



今度はソファーに横になり、顔を隠すように伏せた。



『………………』



全然彼と話せない。



別に人と話すのは苦手ではないのだが……



「こっちのお姫様はダウンか」



と眠り人は呟いた。