2LDKのお姫様

よく考えてみれば、自分の存在意義とは何か。


そりゃ彼との生活には、少しばかりの充実があるのは確かだ。


しかし、私の毎日のほとんどはまるで手のかかる思春期の子供を何人も持つ母親の様に忙しなく騒がしい。


浪費家の多いルームメートの所為で生活の切り詰め方ばかりに気をかける日々。


ゴールの無い道を歩くことほど辛い事は無い。


毎日、洗濯に掃除に料理。


「ありがとう」などの言葉があればまだ良い。しかしそれもあまり無い。


実際どうしてもしなくてはならない理由は無いのだから、別にやらなくても良いのは良い。


例えば、本当に例えばだけど。彼との将来が確約されているなら、少しは頷けるのだが。


しかしそれでは何かに負けているような気もする。


結局、意固地な人間というか意外に負けず嫌いな性格なのだ。


いや、悪いのはそのルームメートじゃないのかというツッコミがあるわけだが、それは結局いつも解決に繋がらない。