2LDKのお姫様



「ほら。シオリからOKも出たん
 だし」



「いやぁ………」



頭を斜めに倒し困る大。



シオリはもう話さえ聞いてくれない雰囲気を醸し出している。



しかし



『ホノカ。』



「何シオリ?」



『その合コン。1on1はおかしいわ
 よね。』



「まあ……」



『理療科のいったい誰がそんな事
 言って来たの』



「確か……葛西教授の」



『もしかして……あのハーフの人
 ?』



どうやらシオリも知っている人らしい。



「そうそう。あの英語が喋れる人
 だよ」



『はぁぁ……』



それを知ると何故かシオリため息を洩らした。



「ハーフの人なんているの?」



しゅいろが疑問に思って聞く。



『そうよ。向こうから編入してき
 たのよ。』