【完】ペテン師との甘い夜

でも『ホントにこの男』って一体どういうことなんだろう。



「間違いないわ。私の情報に、嘘偽りはないでしょ?」



自信満々なミヒロさん。



ショウジも頷いていた。



でも朱美ちゃんの疑問の顔は戻らない。



「私の知っている国見夕は、外ハネの茶髪に釣目男よ。」



そんな言葉を煙草の煙と共に吐き出す。



「ねぇ朱美ちゃん、それってセキが、国見夕だっていいたいの?」



「ええ。そう。その通り。」



少しいらついた声で朱美ちゃんが答えた。