【完】ペテン師との甘い夜

「で?ミヒロ、ショウジ、ちゃんと調べてくれた?」



「うん。国見夕と霧島勇治のことについてでしょ?」



ミヒロさんは大きなバックから大量の資料を出した。



「これを見せる前に、何処かお店に入りましょうか。」



ミヒロさんは優しく微笑むと近くの喫茶店を指差した。



私達は喫茶店へ入りその資料を渡される。



朱美ちゃんは煙草を吸いながら目だけ動かす。



「ねぇ、国見夕ってホントにこの男?」



朱美ちゃんは資料の中に入っている写真を指差した。



その男は、うちの社長だ。



まあ、国見夕を調べたってことは彼について調べたってことになるからね。