【完】ペテン師との甘い夜

そんなショウジの背後にミヒロさんは回り込む。



そして背中を平手打ちした。



「痛いっ!」



「あんたの性癖は昔からみたいのようね。」



ミヒロさんがドスの利いた声で言った。



「コイツ、昔から二股かけるのが好きみたいね。」



はあ、とミヒロさんが溜息を着き



「ごめんなさいね。」



と私に謝った。



「いえ、過去のことです。」



私は朱美ちゃんの腕の中で答えた。



そう、過去のことよ。過去。