『霧島勇治』



その名前が私の頭をぐるぐる駆け巡る。



誰なんだろう?



何なのだろう?



調べようが無い。



私はそのことが気になり、仕事も手に付かない状態。



ただボーッとしてしまっていた。



はぁ…どうしよう。



こんなぼんやりしててセキの正体なんて分かるはずがない。



私は一日の仕事を終え、会社の外に出た。



「いーおりチャン!」



「朱美ちゃん!?」



何故朱美ちゃんが私の会社に?