お酒が体中回って気持ち良くなる。 お酒に強い朱美ちゃんはあれだけ飲んだにも関わらず 「じゃあね、私明日早いから。」 と、立ち上がり帰って行った。 私はふらつく体を立たせ、勘定を払い、左右に揺れる視界のまま歩き出す。 ああ…今日も憂鬱。 ホスト達が遠くで騒がしく歩いている。 そんな声を不愉快に思いながら、私はおぼつかない足をふらふらと使った。 …毎日毎日、飲み過ぎね。 でも不思議と二日酔いはないからいっぱい飲んでしまう。