オレは、4歳の頃に、アメリカに留学させられた。



大学を卒業したのは16歳だったかな。



そして、21歳まで様々な国の経済学を学んできた。



そんなオレが日本に帰るきっかけになったのは、父親の死からだった。



受話器越しに聞こえるヒステリックな母親の声から



『父の死は病気ではないな。』



と、直感的に分かった。



だから少し色々調べてみたんだ。



その中でオレは異母兄弟の存在を知った。



…そ!君、『六道朱也』の存在。



君の母親とオレの親父が心中したことも、オレの母親が朱也を殺そうとしてたことも。