この手でどうか…

「じゃあやっぱり、ウィルド君達に恨みを持っている人……?」

「まあ、人間誰からも好かれる奴なんて一握り、いるかどうかだし。
セレンちゃんがそこまで落ち込むことなんてないよ」

「でも……」


やはりそれを分かっていても、怨恨の線だけは考えたくはなかったセレン。

勇気を振り絞りウィルドに誰かに恨まれるような事をしたのかと聞いてみようとした。その時だった。


「リリー、早く元気にならないかなぁ?」

「そうだねぇ……早く熱下がらないのかな?」


近くで遊んでいた幼い二人の会話が、セレンの耳に飛び込んできた。

何気のない会話であったものの、セレンは何かを感じたのかすぐさま二人に問いただした。