「瑞希は進路決めたの?」 「フリーター」 「いいなぁ、フリーター。私大学行きたくない」 「大学でも、音楽は出来るよ。バンドメンバーも見つかるかもしれないし、音楽専攻の子と仲良くなれば、レベルアップも出来る」 「でもその後は社会人だよ?…仕事しなきゃいけないのはわかるけど…」 「ひなたの夢はシンガーソングライター?」 「うん」 「好きなことを仕事にするって、結構しんどいもんだよ」 瑞希はそう言って、髪の毛をかき上げた。