春夏秋冬神さま日和

スザクとゲンブは前世は日本人として生き、幼なじみだった。しかし二人は事故で命を落とし、それぞれこの世界の神に転生することになったのだ。そして、スザクはゲンブに転生前から片想いを胸の内に秘めている。

「すっかり春だね〜」

「うん。温かくて過ごしやすいね」

「屋敷の近くの森に、綺麗なお花がいっぱい咲いてたんだ!さっき、使用人のみんなに見せてあげたんだよ!」

「そのせいで遅刻ギリギリだったんだね」

スザクとゲンブの笑い声が廊下に響く。スザクの胸が高鳴っていく。転生前と二人の姿も名前も変わってしまった。神として与えられた特別な力もある。それでも、スザクはゲンブにずっと恋をしており、その恋は今日も育っていく。

「スザク様!よかった。間に合った」

後ろから声をかけられ、スザクは振り返る。ハオランが資料を手に走ってきた。息を切らす彼に、スザクは「ハオラン、ありがとう〜!」と駆け寄る。ハオランはスザクを見つめ、微笑んだ。