春夏秋冬神さま日和

「俺らは遊びに来たわけじゃねぇんだぞ!」

「そうだな。妖魔がいつ出現するかわからない状況だ。見回りに集中しろ」

ビャッコの言葉にルイが頷く。スザクは「そんな〜……」と俯いた。彼女は、前世からお祭りが大好きだった。いつもとは違う賑やかさを持った街が、雰囲気が、スザクの心を弾ませていくのだ。

「せっかくのお祭りなのに〜……」

頰を膨らませるスザクに、ゲンブが「しょうがないよ」と宥める。その時、ずっと黙っていてセイリュウが口を開いた。

「今日はお祭りよ〜。楽しまなきゃもったいないじゃない?」

そう言いながらセイリュウはビャッコに抱き付く。ビャッコの顔が真っ赤に染まった。

「おい!離せよ!」

「射的、ヨーヨー、くじ引き、たこ焼き、クレープ。家でも楽しめるけど、お祭りという特別な空間だともっと楽しいわよ〜?」

「ッ!わかったから!離せ!」

セイリュウがスザクに向かってウインクをする。見回りがてら屋台を楽しんでもいいということだ。スザクの顔に一気に笑顔が溢れた。