恋の花火がきえる時。

体力測定の日は、朝から校庭がにぎやかだった。

「最初は五十メートル走です!」

 先生の声に、理紗は少しだけ緊張した。

「光輝、何組?」

「最後から二番目」

「私は?」

「三組目」

「じゃあ、応援してね!」

「……転ぶなよ」

「転ばないよ!」

 理紗は胸を張った。

 けれど、順番を待っているあいだ、胸の奥が少しずつ苦しくなっていく。