午後の授業が終わると、担任の先生が黒板に大きく文字を書いた。
委員決め
「入学したばかりなのに、もう委員会かぁ……」
美咲が机に頬杖をつく。
理紗は黒板を見上げながら、楽しそうに目を輝かせた。
「どれにしようかな」
「理紗、こういうの好きそうだよね」
「みんなで何かするの、楽しそうじゃない?」
「近藤くんは?」
美咲が後ろを振り返る。
光輝は椅子に深く座り、窓の外を見ていた。
「俺は何でもいい」
「じゃあ、理紗と同じ委員会にすれば?」
「なんでそうなる」
「だって幼なじみだし」
「関係ないだろ」
光輝はそう言ったけれど、理紗が図書委員に手を挙げると、少し遅れて同じように手を挙げた。
「近藤くんも図書委員?」
先生が確認する。
「……はい」
理紗は驚いて、後ろを振り返った。
「光輝、本当に?」
「何が」
「図書室、好きだったっけ?」
「静かだから」
「私は本が好きだから!」
「知ってる」
あまりにも自然に返されて、理紗は瞬きをした。



