冬真に手を引かれ、光莉がたどり着いたのは、街の外れにある古い倉庫だった。
大きな扉が開くと、奥には何台ものバイクが並んでいる。
壁には、黒い蝶のエンブレム。
ここが――黒蝶のアジト。
「……怖い」
光莉が小さくつぶやくと、冬真はすぐに足を止めた。
「帰るか?」
「え……?」
「お前が嫌なら、ここには連れて入らない」
冷たい表情のままなのに、握られた手だけは優しかった。
光莉は、そっと首を横に振る。
「……冬真くんがいるなら、大丈夫」
その瞬間、冬真の瞳がわずかに揺れた。
「……そうか」
短い返事。
けれど、光莉の手を包む指先に、少しだけ力がこもる。
その様子を、倉庫の奥から見ていた男がいた。
大きな扉が開くと、奥には何台ものバイクが並んでいる。
壁には、黒い蝶のエンブレム。
ここが――黒蝶のアジト。
「……怖い」
光莉が小さくつぶやくと、冬真はすぐに足を止めた。
「帰るか?」
「え……?」
「お前が嫌なら、ここには連れて入らない」
冷たい表情のままなのに、握られた手だけは優しかった。
光莉は、そっと首を横に振る。
「……冬真くんがいるなら、大丈夫」
その瞬間、冬真の瞳がわずかに揺れた。
「……そうか」
短い返事。
けれど、光莉の手を包む指先に、少しだけ力がこもる。
その様子を、倉庫の奥から見ていた男がいた。



