レッスンが終わると、スタジオに静けさが戻った。
さっきまで流れていた音楽も止まり、聞こえるのはみんなの荒い息と、床に落ちる水滴の音だけ。
私は壁に手をつきながら、そっと右足首に触れた。
レッスンの途中から、少しだけ痛かった。
でも、最後まで踊りきりたくて、ずっと気づかないふりをしていたのだ。
「……いたっ」
小さく声が漏れる。
その瞬間、背後から声がした。
「足、どうしたの?」
振り返ると、るかが立っていた。
「何でもない」
反射的に答える。
けれど、るかはじっと私の足元を見ていた。
「何でもない人は、そんな顔しないよ」
「どんな顔」
「痛いの我慢してる顔」
図星だった。
私は視線をそらす。
さっきまで流れていた音楽も止まり、聞こえるのはみんなの荒い息と、床に落ちる水滴の音だけ。
私は壁に手をつきながら、そっと右足首に触れた。
レッスンの途中から、少しだけ痛かった。
でも、最後まで踊りきりたくて、ずっと気づかないふりをしていたのだ。
「……いたっ」
小さく声が漏れる。
その瞬間、背後から声がした。
「足、どうしたの?」
振り返ると、るかが立っていた。
「何でもない」
反射的に答える。
けれど、るかはじっと私の足元を見ていた。
「何でもない人は、そんな顔しないよ」
「どんな顔」
「痛いの我慢してる顔」
図星だった。
私は視線をそらす。



