その溺愛、予想外につき。

「……そう」

あさひの眉がぴくりと動く。

「ふーん」

それだけ言って、ぐるりと私のまわりを半周するように見る。
服装。
立ち方。
顔。
何もかもチェックされている気がして落ち着かない。

「思ったより細い」

「おい、あさひ」

少し遅れて部屋に戻ってきたるかが、困ったように声を挟む。
でもあさひは気にしない。

「だってほんとのことじゃん。こんなんで踊れんの?」

その言い方に、胸の奥がちくりと痛む。
わかってる。
自分でも不安なんだから、他の人に言われたらなおさら苦しい。

私は唇をきゅっと結んだ。

その時、れんが静かに口を開いた。

「踊れるかどうかはこれからだろ」

低くて落ち着いた声だった。

あさひは肩をすくめる。

「別に悪く言ってるわけじゃないし」

「言ってるように聞こえる」

ぴしゃりと言ったのは真白さんだった。
あさひはさすがにそれ以上は続けず、ちぇっと小さく唇を尖らせた。