その溺愛、予想外につき。

衣装部屋に戻るまでの短い廊下が、やけに長く感じた。

るかと話したほんの数分が、まだ胸の奥に残っている。
心配してるなんて、あんなふうにまっすぐ言われたら忘れられるわけがない。

でも、今はそんなことを考えている場合じゃない。
ここから先は、兄の代わりとして他のメンバーと向き合わなくちゃいけないんだから。

ドアを開けると、部屋の空気がさっきとは少し変わっていた。

衣装ラックの前に、るか以外のメンバーが三人、すでに集まっていたのだ。

私は思わず足を止める。

明るい金茶の髪を無造作に流した、目つきの鋭い男の子。
涼しげな黒髪で、感情をあまり見せない整った顔立ちの男の子。
そして、やわらかな茶色の髪に穏やかな微笑みを浮かべた、少し大人っぽい雰囲気の男の子。