それに実際、穿った視線を撤去して行動を共にしてみると、伊佐美は仕事に対して真摯で恐ろしいほど管理能力に長けた人物だった。
そして理央が独り立ちしてからは、悩んだ時、壁にぶち当たったとき、いつも親身になって指導してくれた。
理央の抱く理想に耳を傾け肯定しながらも、時に現実的な線引きがどこにあるか気付かせ、多忙な日々を共に駆けていった。
そうしているうちに最も信頼できる存在となって、伊佐美の方も理央に対してだけは踏み込んだ話しをしてくれるようになり、自然と気の置けない先輩後輩という立場に収まった。
仕事面では本当に面倒見のいい先輩だったと思う。
ただ、そんな伊佐美圭吾という男は、プライベートもまた多忙な日々を送る色男だった。
いわゆるプレイボーイというやつで、社内の人間には手を出さないものの、違う女性と歩いている姿を奇しくも理央は何度も見かけた。
伊佐美の雄みの強いワイルドな顔立ちは圧倒的な存在感があるのでモテるのはよく分かる。
垂れ目と泣き黒子の影響で瞬き一つでさえ大人の色気を感じさせるし、趣味が筋トレというだけあって、スーツの上にジャンバーを羽織っても体格の良さは認識出来た。
加えてクライアントや下請け業者の方々に可愛がられる。そんな社交に長けた人物なので、理央からしてみれば彼もまた『スパダリ』なのだが、しかし女性社員ら曰く伊佐美は”軽すぎる”らしい。
さり気なく相手の仕事ぶりやファッションを褒めたり相談に乗ってその気にさせるくせに、好意の矢印がいざ自分に向かえば、のらりくらりとかわすのだ。
理央からしてみれば伊佐美の社内の言動は営業部という総指揮を執る人間が身に着けた潤滑剤としての役割由来と分かっているのだが、そこに別の意味を求めてしまうのが人間の性なのかもしれない。
そんな掴み所のない態度は、いつしか社内で『調子のいい二枚目キャラ』とラベリングされていた。
伊佐美にとっては不名誉なラベリングだが、しかし理央はある意味で助かっていた。
何故なら、スパダリな零士と親しくしていた千春と違って、どれだけ調子のいい伊佐美と交友が深かろうがやっかみを受けずに済んでいたのだ。
そして理央が独り立ちしてからは、悩んだ時、壁にぶち当たったとき、いつも親身になって指導してくれた。
理央の抱く理想に耳を傾け肯定しながらも、時に現実的な線引きがどこにあるか気付かせ、多忙な日々を共に駆けていった。
そうしているうちに最も信頼できる存在となって、伊佐美の方も理央に対してだけは踏み込んだ話しをしてくれるようになり、自然と気の置けない先輩後輩という立場に収まった。
仕事面では本当に面倒見のいい先輩だったと思う。
ただ、そんな伊佐美圭吾という男は、プライベートもまた多忙な日々を送る色男だった。
いわゆるプレイボーイというやつで、社内の人間には手を出さないものの、違う女性と歩いている姿を奇しくも理央は何度も見かけた。
伊佐美の雄みの強いワイルドな顔立ちは圧倒的な存在感があるのでモテるのはよく分かる。
垂れ目と泣き黒子の影響で瞬き一つでさえ大人の色気を感じさせるし、趣味が筋トレというだけあって、スーツの上にジャンバーを羽織っても体格の良さは認識出来た。
加えてクライアントや下請け業者の方々に可愛がられる。そんな社交に長けた人物なので、理央からしてみれば彼もまた『スパダリ』なのだが、しかし女性社員ら曰く伊佐美は”軽すぎる”らしい。
さり気なく相手の仕事ぶりやファッションを褒めたり相談に乗ってその気にさせるくせに、好意の矢印がいざ自分に向かえば、のらりくらりとかわすのだ。
理央からしてみれば伊佐美の社内の言動は営業部という総指揮を執る人間が身に着けた潤滑剤としての役割由来と分かっているのだが、そこに別の意味を求めてしまうのが人間の性なのかもしれない。
そんな掴み所のない態度は、いつしか社内で『調子のいい二枚目キャラ』とラベリングされていた。
伊佐美にとっては不名誉なラベリングだが、しかし理央はある意味で助かっていた。
何故なら、スパダリな零士と親しくしていた千春と違って、どれだけ調子のいい伊佐美と交友が深かろうがやっかみを受けずに済んでいたのだ。



