おてんばお嬢の推し様!

そこにはさっきの駅で電車に乗り込んできたのであろう、中学からの親友二人がいた。

一人は高身長でスラッとしたモデル体型の浅薙(あさなぎ) 色羽(いろは)。

いつも髪型が違って、メイクも上手で、超!超!超!美人さんなんだ。
お姉さん気質で、めっちゃ頼りになるの。言うことはズバッと言ってくれるし…まあ、ちょっと辛辣ではあるんだけども。

そしてもう一人が、桃苑(ももぞの) 湖々(ここ)。

名前からしてめちゃくちゃ可愛いんだけど、もうめっちゃくちゃ可愛い子!
名前が一人称で、見た目もだけど中身も全部が可愛いんだよね。ふわふわしてて優しくて、おっとり天然さんなんだ。

「なになに〜?さっきからずっと百面相してましたけどあんた。」

「うんうん、ふよちゃんどったの〜?」

二人が顔を覗き込んでそう言ってくる。

「ごめんごめん、ちょっとふよちゃんワールド入ってた!」

わたしのその言葉に、色羽がぷっと吹き出した。

「なに、ふよちゃんワールドって…変なやつ〜」

「ふふっ、ふよちゃん、今日もいつも通りだぁ。」

クスクス笑う二人を見て、なんだかいつもと同じ位置日が始まる気がして安心した。
それと同時に、ムカムカっときてぷくっと頬を膨らませる。

「変じゃないよ!」
「はいはい、変じゃない変じゃない。」

色羽が被せるようにそう言って、頭をぽんぽん撫でた。

その言葉に、ほっと安心。

「……そう?そうだよね、うんうん。」

わたしがそう言うと、隣で湖々が「単純だねぇ〜」とにこにこ。

なんのことか分からなかったわたしは、取り敢えず聞き流した。