広い室内で呟かれたその言葉は、冷酷な「氷の外科医」が、1人の女性に完全に心を奪われた証拠そのものだった。 削られていく理性の先にあるのは、崩壊か、それとも成就か。 桐生蒼真の無謀で不器用な、だがどこまでも一途で激甘な挑戦は、さらに激しさを増していこうとしていた。