子を産めないと捨てられた私ですが、元夫の唯一の跡継ぎを授かりました〜裏切り者の親友が産んだ子は、別の男の娘のようです〜



離婚から半年。過労で倒れた病院のベッドで、芽唯愛は衝撃の事実を告げられる。

「妊娠5か月ですね。赤ちゃん、順調ですよ」

耳を疑った。だが、思い当たる節はひとつしかなかった。
離婚の少し前、泥酔した蓮人と過ごしたあの一夜。あの日授かった、正真正銘、蓮人との子どもだった。

(なぜ、今になって……)

一度は途方に暮れた芽唯愛だったが、お腹に手を当てると、小さな生命の鼓動がはっきりと伝わってきた。産みたくなかったはずなのに、この子を守りたいという強い愛おしさが込み上げた。同時に、冷酷に自分を捨てた者たちへの静かな怒りが胸の奥で火を噴いた。

「まだ……今じゃない」

芽唯愛は歯を食いしばった。完璧な復讐を果たすためには、芽を育てる時間が必要だった。