溺愛王子サマ達と秘密の同居

「え、えっと……寮が一緒で」

「えーっ!?」

「いいな、ずるい!」

「Shine4と同じ寮なの!?」

 しまった。
 変なところで正直に答えたせいで、余計に注目を集めてしまった。

「ち、ちが……いや、違わないけど……!」

「何その反応、かわいい」

「かわいくないですっ」

 思わずいつもの調子で返してしまって、またみんなが笑う。
 だめだ。完全にペースを握られてる。
 わたしが困って視線をさまよわせた、そのときだった。

「りん」

 教室の後ろから聞こえた声に、空気がまたざわつく。

 振り向いた先に立っていたのは、やっぱり玲央だった。

「皇くん……!」

「また来た!」

「やば……」

 教室中が一気にそわそわし始める。
 でも玲央はそんなこと気にした様子もなく、まっすぐわたしを見る。

「行くぞ」

「え?」

「休み時間」

「そ、それは見ればわかるけど……」

「なら来い」

 なにその強引な誘い方!
 しかも教室のみんなの前なんだけど!

 顔が熱くなるのを感じながら立ち上がると、クラスの子たちがにやにやしながらこっちを見ている。

「夢咲くん、皇くんと仲いいんだ?」

「すごくない?」

「朝も守られてたしね」

 違うの、そういうんじゃなくて。
 いやそういうんじゃないって何!?
 もう自分でも何が何だかわからない。

 とにかく玲央のところへ行こうとした、その瞬間。

「だーめ」

 ふいに、玲央の横からひょこっと顔を出した人物に、わたしは目を見開いた。